E-mail From Kliffoth

最近の出来事に関しての見解と釈明 - by Christofer Johnsson

何故このようなことが起きたのか、多くの人には理解するのが難しいように見える。
俺自身、1年前だったら「俺達は究極のラインアップだ。この布陣は、これからもずっと、 多分永遠に続くかもしれない」と言っていただろう。

しかし、世の中が変わるように人も変わるんだ。俺自身も含めてね。そして最も大事なこの件に関しても、Therion は変わらなくてはいけない。

君達ファンは、最終的なステージ上での結果やどんなサウンドが耳に届くことだけでなく、俺達が何をどのようにしているかなど、ほとんどもしくは全く考えないようだ。 多くのバンドはサウンドをどうするか内部でディスカッションするだろう。しかしTherionに取って最も重要なことの一つは、俺達がレコーディングやツアーで何をやるかだと俺は考えている。少なくとも1人が音楽的方向性に対して不安を感じていると俺が感じ取っていたと言えても、俺達のヴィジョンが違う方向を取った時、次のアルバムのサウンドがどうなるかは大きな問題になる必要がないんだ。

多くの憶測が飛び交う前に、1つはっきりさせておきたい。メンバーの誰一人として解雇はされていない。俺は皆の意欲の低下に気がついたし、俺達が特定の事のやり方に対し、異なる見解を持っていることが顕著になったんだ。

Therionにとって最悪なのは、ダイナミックさを失い、関係者にとってそれが単なる「仕事」となることだ。だから俺は皆に率直に、2009年、それ以降のTherionでの将来を考えるように言ったんだ。彼らは話し合いをして、次のアルバムそしてツアーを行うことは、俺に対して、自分達に対して、そしてファンにとっても誠実ではないという結論にいたったんだ。 

Therionは小さなプロジェクトに関わるということではないんだ。レコーディングには1年、そしてツアーにまた1年かかかると俺は計算している。ちょっと参加するという訳にはいかないし、俺は全員にやる気を100%持って欲しいし、1ドルでも稼ぐためではなく、音楽的に足りない何かをやって欲しいんだ。 今のラインアップでは活気と渇望が確実になくなってしまった。俺は、彼らの芸術に対しての真摯な態度と、名声や金のために自身をごまかそうとしなかった事に敬意を表するよ。(Therionで演奏することが裕福であるという訳ではないけれど、少なくともそれなりの金銭は得れると思う。それに、世界各国を回ったり、ファンの声援を浴びることはできるよ)

メンバーに対する俺の哲学は常に「誰もが皆重要だ。だが、代わりがきかないわけではない」だ。

この3人の非常に優秀で才能のあるミュージシャンの代わりを探すのは簡単ではないけれど、少なくとも9月のフェスティバルに関しては大きな問題ではないよ。 だから心配することはない。

才能のあるミュージシャンを見つけることは、これまで成功したバンドにとっては大きな問題ではないんだ。真のチャレンジは同等もしくはそれ以上の個性と創造性のある ミュージシャンを探すことだ。こういった人たちは既に他のバンドに関わっているからね。しかし、その一方で、ニエマン兄弟もぺターもアルバムをレコーディングしたことも、スウェーデンの国外で演奏したことも、顕著な成功もしていなかった(ヨハンは別だ。彼はMinds Eyes というプログレッシブアンダーグラウンドでそこそこの成功を収めていたからね。)

それでも彼らはとてつもなく才能があり、非常に強い個性のミュージシャンだ。優秀なソングライターであり、芸術に対し非常にひたむきだ。彼らがTherionに加入する前 まで、全く知られていなかったのは不思議に見えるかもしれない。 しかしそれが世界の在り方だ。そして、それは、発掘されるのを待ち、世界で輝くことの許されたダイヤモンドが、いっぱいあるであろうという事も示しているんだ。 過去に他のバンドで成功を収めたけれど、その後のキャリアはぱっとしなかった多くの素晴らしいミュージシャンもいる。忘れられた宝石は、機会を与えられれば 以前よりも輝くことができるだろう。

勿論、俺は今後のツアーで彼ら3人がいないことを寂しく思うだろう。 特にどのメンバーよりも長く、8年もバンドにいたニエマン兄弟なしで演奏することは奇妙に感じるだろうね。でも、俺は心の炎が完全に燃え尽きる前に別れたことを嬉しく思っているんだ。

Therionでの時間が彼ら(勿論ぺターも)に、今後のキャリアの成功と素晴らしい創作活動への経験と人脈そして基礎を与えたであろうと願いたい。

俺は彼らが何をするかとても興味があるし、彼らは本当に面白いソングライターで、次のDemonoidのアルバムは凄いことになると思うよ。 ヨハンも何か彼自身で面白いことを考えているようだしね。ぺターは、複数のプログレッシブ系のプロジェクトで手がいっぱいになるだろう。

彼らの今後の活躍を本当に楽しみにしているし、Demonoidのライブを見る機会があることを望んでいるよ。

追伸:
3人のメンバーが次回からTherionで演奏しないから「もうライブは見に行かない」という反応があるようだ。でもそれがTherionなんだ。 もし君達が俺達が今していることを理解したく、俺達が公演を行う国に住んでいるなら、実際の目で確かめてみるといい。 (後でリリースされるDVDがあるなら、それを見るっていう手もあるけどね) 俺達は昔へ戻ったり、多かれ少なかれ似たような事を毎年やる、モータヘッドやそういう類のバンドではないんだ。

Therionのライブは花に相当する芸術だ。君達はそれを見ることができ、実生活でその匂いを感じることができる。 DVDではその美しさがどんなものか手がかりを得ることができるが、決してその匂いを感じることはできないだろう。 そう、Therion はツアーの度に再認識される必要のあるバンドだ。

何がTherionなのかを認識する事がニューアルバムでのチャレンジのように、アルバムのリリースの度に引き起こされる大規模な議論に言及するものではないんだ。

2008年04月18日

ラインアップチェンジ - by Christofer Johnsson

Wacken Open Airから、Mats Levenがバンドと歌うことはない。このことは、Matsとバンド全員で議論し、皆で決めたことだ。このラインアップの変更は円満に決まったし、 Wackenまでの公演は、何事もなかったように、今までどおりのエネルギーと情熱を持って行われるだろう。 険悪な感情とかはないんだ。Therionは欧州ツアーで定めた方向性で、更なる発展を続けていくし、Matsは彼の新しいプロジェクトに専念するだろう。

前回の欧州ツアーで俺達全員が、Matsにかつてあった活力や、やる気が欠如している事に気がついたんだ。 彼は非常にプロフェッショナルで、観客をがっかりさせるような事は決してないだろうから、それがステージに影響を及ぼすような事はなかった。 どちらかというと、俺達は裏で彼から以前のような炎がなくなってしまっていることを感じたんだ。

リードシンガー4人と、ミュージカルタイプの構成という新しいコンセプトは、Karin Fjellanderの伝統的なクラッシク音楽スタイルと 対照的な、Matsのロックンロールスタイルというかつての大きな着想とは同じようにマッチしなかったんだ。 そこで俺達は、この新しいライブコンセプトをもっと発展させれる、適した誰かを探し出すことについて話始めたんだ。 ツアーの後、俺達はMatsと話し合いをし、彼を解任し、後任を探すという結論に至ったんだ。

Therionのラインアップに変更があるたびに、それは多くの議論を引き起こしてきた。いくらかの人たちはなんらかの理由で、常に以前のラインアップを好むんだ。 MartinaとAnders(スキンヘッド)Engberg 達の時のことを覚えている人もいるだろう。 ある人達はMatsがバンドに与えたハイエネルギービタミン注射が本当に気に入っていて、他の人たちは彼はTherionにはロックンロール過ぎると思った(これは Lemuria/SiriusBで俺達が意図的にやったことだが)。 多くの人たちが、MatのTherionでのステージを微笑みとともに振り返ることは間違いないだろう。Therionの発展における全ての段階には、それぞれ独自の魅力と長所がある。だからそれらに携わった人達を懐かしむのはいいことだと思う。しかし、これは次の段階に進むのに、誰か失望することを意味していないんだ。

さて、皆が一番待っていることだろうけど...次のボーカルは、オペラ、オペレッタ、ミュージカル、ロック、メタルとあらゆるタイプの曲を歌ってきたThomas Vikströmだ。メタル界では、Candlemassのアルバムに参加していることで知られていると思う。スウェーデンでは、彼はメロディックハードロックバンドのTalk Of The Townでも 知られているんだ。 彼の素晴らしい、歌唱力はツアーの後で、少なくともTherionファンの間で知れ渡ることになるのは間違いないだろう。

2007年05月11日

新しいチューニングシステムの実験と舞台構想 - by Christofer Johnsson

Therionのライブでは、多くの異なるチューニングを使用するから、俺達はギターをしょっちゅう交換しなくてはならない。ところが、最近この問題を簡単に解決してくれるような新しい発明ができたんだ。Tronicalというドイツの企業のチューニング装置はギターを自動的にチューニングしてくれる-異なるチューニングのプログラミングさえ可能 なんだ。Therionのように、曲をC、C#, Eb, Eそして新しいアルバムではEとドロップDでチューニングしているバンドにとっては特別に素晴らしい発明なんだ。 俺はこの試作品をツアーで借りることになっていて、E,Eb, EとドロップDをこれを用いて演奏することになっている。俺の知る限りでは、俺がこのシステムを使用してツアーを行うアーティスト第1号なんだ。だからステージの上のシルバーのレスポールを注意してみてくれ。そして誰とこの驚くべきシステムを見たのかを覚えていてくれよ。(もしうまくいけばだけどね。さもなければ、もう一杯ビールを飲んで忘れてしまおう(笑)) このシステムについてはウェブサイトをみてくれ。

http://www.tronical.com

Therionが結成されてから20年近く経つから、どれだけのツアーが行われたかは誰も判らないだろう。俺達は常に少しづつ変化し、ステージパフォーマンスを向上させてきたけれど、今回のツアーでは1ステップではなく、2、3ステップ上のものをもたらすことを望んでいるんだ。リハーサルはかつてないほど良かったし(特に4人のボーカリストが一緒に歌うと素晴らしいんだ)、金のかかったクールな舞台セットも用意しているんだ。 全体的にパフォーマンスは通常と違って、普通のロックコンサートよりもショーのようなものになるだろう。オーディエンスとのビールについての会話は少しになるだろけれども、ステージ上での多くのアクションに期待していてくれ。 それから、俺達はサプライズも用意している。見にくるか、見逃して後で後悔するかのどちらかだ。

2007年01月15日

ゴシックカバラと四部作 - by Christofer Johnsson

俺が1999年にDeggialの後にくるアルバムを書き始めた頃の話になる。このアルバムをアルバムXと呼ぶことにしよう。俺は7から8曲の曲を書き上げていたんだ。 ある日、俺はプロジェクト(それは結局実現しながったが)のために書いた2曲(後の"Secret of the runes" と "Asgard")をクリスティアンに弾いてみせたんだ。 クリスティアンは「なぁ、この曲はプロジェクトのために使うべきじゃないぜ。これはTherionのものだ。」といったんだ。俺はこの曲らが、その時書いていたアルバムに どのようにフィットするか判らなかったし、ある日目が覚めて「ああ、俺は北欧コンセプトのアルバムを本当に作りたいんだ」と思うまで、あまり気にしていなかったんだ。 それで、このアルバムXは保留しなくてはならなくなったんだ。その代わり"Secret of the runes"が約2、3ヶ月の間で書かれ、俺たちはアルバムXの代わりにレコーディングを始めたんだ。

2003年に、俺たちはアルバムXをレコーディングを試みたんだが、それまでの間に膨大な曲の量になってしまったんだ。俺たちは3枚分のアルバムに十分な曲を書いて いたんだ。このアルバムをアルバム、X,Y,Z としよう。これらは、3部作であり、俺、その内の2枚を製作し、同時にリリースし将来のために3枚目を取っておくことに決めたんだ。 そして俺たちはSirius B(アルバムX)とLemuria(アルバムY)をレコーディングし、アルバムZは保存したんだ。

2005年になると俺たちには、またまったく違ったアルバムのアイディアが生まれ、俺が書いた何曲かの為に、2006年は"Gothic Kabbalah"をレコーディングすることに決め、 アルバムZはもう数年暖めることにしたんだ。しかし、"Gothic Kabbalah"にはアルバムZから 俺がアルバムZのほかの曲とまったくマッチしないと感じた) "Der Mitternachtslowe" と、色々と手を加え長くなってしまった"Adulruna Rediviva"(とはいっても、この曲からアルバムZの音楽性を見出すことができる)の2曲が含まれている。 この2曲のため"Gothic Kabbalah"は音楽的に3部作と関係があるんだ。そしてそれは突然4部作になったんだ。

2006年11月07日

ボーカル業からの引退とメタルマニアフェスティバルとPrgoPower UK - by Christofer Johnsson

Metal Maniaフェスティバルでアナウンスしたように、 俺はボーカルからリタイアすることになる。理由は2つある。1つは、歌うことが面白いとは思えず(昔の曲をギターで演奏するのは楽しいと思うけどね)、 ここ数年で声も弱くなり、北米ツアーの終盤では問題を抱えるようになった為だ。 この問題は単に年を取ってきたからというよりも、基本的にバンドがリハーサルをしない為に、俺は自分の喉を暖めておくことをしないからだ。 半年歌っていなかったのに、それから2ヶ月間の間はツアーで毎晩シャウトするという状況についていけなくなったんだ。 俺が若かったときには特に問題はなかったが、今では心地良いものと感じられなくなったんだ。適切でないと感じた時が辞める時なんだ。

2つめの理由は、いずれにしろ古い歌を歌うのを止めたいということだ。古い歌というのはLepaca Klifffothとそれより古い曲だ。俺達は現在13枚目になるスタジオアルバムの製作に取り組んでいる。 そしてどの歌をライブで演奏するかを決めるのがどんどん難しくなってきたんだ。 多くの"古典曲"- 多かれ少なかれ俺達が演奏しなくてはならない曲はどんどん増えてきていて、俺達はどの曲がライブで演奏されるか95%判りきったバンドにはなりたくないんだ。俺達は誰もが予想していなかったような曲を2、3演奏する余裕を今後のツアーでは持ちたいんだ。勿論、多くのファンがブルータルな曲を聞けなくなることに寂しさを感じるのは判っている。 しかし、俺達はこれらのファンもTheli以降の時代のアルバムから新しい何かを好んで聞いてくれると確信している。

古い曲ということ以外にも、これはいくつかのより新しい曲の選択に影響を及ぼすんだ。例えば俺は通常 To Mega Therion, Invocation of Naamah, In The Desert Of Set そして Typhonを歌っている。 いつものケースではTo Mega Therionを歌わなくてはいけないということはないけれど - 大観衆が俺の変わりに歌ってくれるからね!(笑) セットリストがどのようになるとしても、次のツアーではTyphonは外されるだろう。最新アルバムからは演奏されていない曲がいっぱいあるからね。個人的にはAn Arrow From The SunやタイトルトラックのLemuriaを次のツアーではやりたいと思っている。 Desert Of Setを俺達が演奏することはないだろうし、Invocation Of Naamahは、演奏することがないか、Matsが若干きつめの声で俺のパートを歌うという実験ができるかもしれない。皆も良く知っているように、彼はとても柔軟性のあるシンガーなんだ(彼は多少なら唸り声で歌うことに対して抵抗がないそうだ) いずれにしろ、何が起こるかは時間が経てば判ることだ。

イギリスでのProgPower Festival は、俺がボーカルを取る最後のショーだ!

Metal Mania Festivalsは、いつもと違うTherionだった。俺達は新しいアルバム用のプレプロダクションを行っていたので、フェスティバルに出演する時間がなかったんだ。 俺達はプロモーターに3度断ったんだ。しかし、4回目に彼らが連絡をしてきた時には、俺達が同意しなくてはならないようなとても良い条件のオファーだったんだ。それに プラスして、イベントを運営しているTommyは1992年からポーランドでのTherionの公演をオーガナイズしてくれているヤツだったので、 特別にやることにしたんだ。

それでもKarinはイェーテボリのオペラアカデミーのオーディションで忙しく、Matsはユーロビジョンソングコンテストのスウェーデンでの予選に参加するPoodlesという名の ハードロックバンドのバックボーカルを歌うことになっていた。(彼らは決勝までいったよ) だから、俺達はイベントへ出演するのなら、何か特別なことをする必要があったんた。

まず俺が一番初めにしたことは Sarah Jezebel Deva (Cradle of Filth)への電話だ。 皆も知っているように、彼女とは何度がツアーをやっているし、バンドの良き友達でもある 。 オーディエンスにとってこの3つの公演でTherionと彼女の再競演をみれることは、楽しみなことになるだろうと考えたんだ。

Matsに関しては、彼を他のリードボーカリストと入れ替えることは良くないことだと思ったんだ。多くの人ががっかりするだろうからね。それで俺達は本当に特別な何かを(2度と見られないような)用意することを考えたんだ。Petterは非常に優秀なドラマーだけでなく優れたトップヴォーカリストでもあるんだ。俺達は彼にヘッドセットマイクを買い与え Matsがリードのパートをリハーサルルームで歌わせたんだ。そしたらPetterはドラムを叩きながら歌ったことが一度もなかったのにすごくうまくいったんだ。

もうひとつは選曲だ。俺達はアルバムVovinの頃の曲に焦点をあてることに決め、新曲はほとんど演奏しなかった。 そして俺は歌うのをやめることにしていたし、東欧のファンは特に昔の曲が好きなのを知っていたから、昔の曲から3曲演奏したんだ。 フェスティバルは順調に進み(1996年以来初めて、俺のギターの弦がステージ上で切れWine of Aluqahの半分をGibson Flying-Vで演奏しなくてはならなかったが) 俺達はファンの皆がこの通常とは違うTherionのイベントを見る機会が持てたことを喜んでくれていることを願っている。

ProgPower Festival では、再び、新旧の曲を交えた通常のセットリストになる(Mats とKarin も再び俺達と一緒だ)。 これはLemuria/Sirius Bツアーの106回目で最後の公演になり、俺達は2007年までステージに立つことはない。俺は特別なサプライズをこのフェスティバルで計画しているんだ (他のバンドメンバーも知らないことなんだ)。 もし、イギリスに住んでいるならこのフェスティバルを見逃さないで欲しい。



2006年03月21日