An Interview with Kristian Niemann of Theion

通常、Therion のインタビューのほとんどは クリストフェル ユンソンによって行われる。しかし Metal Review では、違った側面を窺うべく、 バンドのリードギタリストである クリスティアン ニエマンにインタビューし、彼がバンドとニューアルバムについて、どのように話すかを見ることにした。

-  クリスティアン、お時間をいただきありがとうございます。まずはようやくリリースされた Lemuria/Sirius Bへの圧倒的な反響へお祝いを述べたい と思います。

Kristian : ありがとう!

- あなたは何故ギターを選んだのでしょうか?またどのように習得されましたか?

俺が何か楽器を演奏するなら、それは絶対にギターだったんだ。それだけだよ。俺は一度も歌を歌ったり、ドラムや他の楽器を演奏するのに興味を持ったことがないんだ。 俺はギターを弾き始めた頃、一番早く上達する方法は、誰かに基本を教えてもらうことだと考えたんだ。だから良いギターの先生のレッスンを受けることにした。馬鹿げたことに、 数年も習ってしまったけどね。それから、94年にロサンゼルスのGIT(ギター・インスティテュート・テクノロジー)に入学したんだ。これはとても良い経験だったよ。なんといっても 、そこらの奴よりか、100万倍もすごい奴らばかりなんだ。そんな環境にいたら、もっと練習して上達したい気持ちにもなるよ。あとは好きなプレイヤーのレコードを聴いて、真似 してみたり、多くの違うタイプの奴らと演奏したりしてね。

- あなたが成長する過程で影響を受けた人物は誰ですか?その人はあなたの演奏スタイルに影響を与えていますか?

ギターへの影響? うーん。明確に思い出せるのは、俺がギターを習い始めた頃に、Paul Gilbert 初の教則ビデオを買ったことかな。 あれにはぶっ飛んだよ。確実に俺が影響を受けたと言えるものだね。その頃はJoe SatrianiのSurfing With The Alien を何度も聴いていた。 それからDream TheaterがWhen Dream And Day Unite をリリースしたのも重要な事だ。ギターだけではなく、バンド全体とその音楽ってことでね。 Tony Macalpine のアルバムMaximum Security それからYngwie Malmsteen のMarching Out なんかもだね。 これらが俺が初期の頃に体験した強烈にいかしたギタープレイだ。その後は沢山の人から刺激や影響を受けたな。 Shawn Lane, Allan Holdsworth, Greg Howe, Uli Roth, Eric Johnson, Jason Becker, Michael Lee Firkins, John Norum, George Lynch, Steve Stevens, Jeff Tyson, Dave Gilmour, Steve Morse, Brett Garsed, John Sykes, Derek Taylor,Reeves Gabrels, The Edge, Tom Morello, Zakk Wylde, Marty Friedma。。。。あげたらキリがないよ!

- どのような機材をニューアルバムのレコーディングに使いましたか?また、ライブではレコーディングと同じ機材を使用しているのですか?

アンプに関しては Mesa/Boogie Triaxis preamp と2:90 power amp を99.9%のギタートーンに使用した。 レギュラーのMarshall JCM900 300W 4x12”Cabinetと Shure SM57をミックスしてリズムギターのパート、Marshall Vintage Cabinetをソロに使った。奇妙なサウンドの部分はDigiTech 、Spacestation と the Korg Pandora などのファンキーなエフェクターを通して直接レコーディングしたんだ。

チャンキーなリズムギターとほとんどのメロディーラインは Les Paul Classic でレコーディングされた。それから Fender Strat と Gibson ES-335 を 他のパートで使用した。Strat は Dreams of Swedenborg のヘンドリックス風アップテンポの部分で大々的に使われたんだ。 アコースティックは Takamine steel-string だ。全てのソロは俺の Ibanese 540P2 に Tube Screamer pedale を使用。俺たちはだいたい同じ機材を ライブでも使っているよ。俺は Ibanez のギターに Marshall JMP-1 preampをBoogie 2:90 と Marshall Cabinet に通して使っている。 クリスは Gibson Les Pauls に Triaxis preamp と 2:90 poweramp 。俺たちのライブでの音はアルバムとのほとんど同じ音のはずだ。 もし違うとすれば、それはサウンドエンジニアが悪いってことだ!!!(笑)

- アルバムの製作とツアーとではどちらが好きですか?

純粋に面白いという意味で、ツアーにでてライブをすることの方が好きだね。(勿論ギアが故障するなどの悪夢のような出来事が起こらない限りね) もっと Therion でライブができればいいなと思うよ。俺はライブが好きなんだ。オーディエンスとコミュニケーションが取れるからね。スタジオでの作業も勿論楽しいよ。特に、愛する自分の音楽をレコーディングするってことはね。でもこれは時々もの凄く疲れることでもあるんだ。自分が満足する演奏を録音するには、長い時間がかかるものだからね。

- Therion の曲の中でどの曲をライブで演奏するのが好きですか?またあなたの経験から、どの曲が観客を一番熱狂させていると思いますか?

俺は Raven of Dispersion を演奏するのが好きだな。とても雰囲気がありへヴィで、照明とのセッティングが良く合っていてすごくクールなんだ。 他にあげるとすれば、To Mega Therion だろう。この曲になるとオーディエンスの盛り上りが半端じゃないよ。この曲が最もオーディエンスを熱狂させる曲じゃないかな。

-  Sirisu B と Lemuria の中で、是非ライブで演奏したいお気に入りの曲はありますか?

勿論あるよ。まだ本当にツアーでやるかどうかは決まっていないけど、Kali Yugaは演奏するのにはクールな曲だ。 それから Blood of Kingu やTyphon も面白いだろうな。俺は基本的にヘヴィでアップテンポな曲が好きなんだ。 前回のツアーでは、Therionの初期のアルバム3枚からのメドレーをやったんだ。すごくクールだった。 何故なら、Deggialのような最近の作品とは大きく異なったスタイルだからね。

- クリストフェルとはどのようにして出会い、Therion のメンバーになったのですか?

ドラマーのサミの紹介なんだ。俺は彼が Vovin のツアーに参加する前からの知り合いで、一緒にジャズやフュージョンをメインとした曲をジャムっていたんだ。 彼自身はクリスの友人である Tiamat のラーシュから紹介されたはずだ。 ギタリストのトミー エリクソンがツアー後に抜けた時にクリスとサミと俺の3人で、Vital Information か何かを見に行ったんだったかな。仲良くなったというよりも、気が合ったんだよ。 で、オーディションを受けて、メンバーになったんだ。

- Therion に参加してから、あなたの音楽的方向性は変わりましたか?

Therion に参加したことは、約5年間に渡るジャズやフュージョンなどを中心とした活動や勉強から、俺がメタルに戻ったってことなんだ。 バンドの一員になってから、俺は今までとは異なったクールな音楽に晒されているよ。もし Therion に参加していなかったら、俺は皆が知っているDimmu Borgir や Cradle of Filth、 それらを通して Thorns, Satyricon, Nile, Death, にDark Funeral などのブラックやデスメタルを聞いていただろう。 今は、俺の音楽性は滅茶苦茶だって言える!なんて言うのかな、俺は色んな種類の音楽が好きで、どんなタイプの音楽においても、ギタープレーヤーであると共に、 ソングライターとしても向上し続けたいだけなんだ。

- あなたは"Secret Of The Runes"からソングライティングにも参加するようになりましたが、最新作であるSiriusBとLemuriaではどうでしょうか?ソングライティングの過程に変化はありましたか?

新しいアルバムでの俺の作曲に関して言えば、Typhon のボーカルのメロディ、作詞とクラシックのパート、Son Of The Sun のバースとブリッジのボーカルと作詞、 クラシックパート以外は全部俺が書いた。他の4曲はクリスとの共作だ。俺やヨハンがバンドの為に曲を書くことが増えたこと、クリスがそれを気に入ってくれて、それを彼のコンセプトと ヴィジョンに当てはめることに問題がないということが、ソングライティングにおけるちょっとした変化といえるかな。

- 元ドラマーの サミ カルピネン ですが、彼はバンドでプレイすることがなくても、Modern Art Studio のエンジニアでいます。 彼はエンジニアとしてバンドへ、特に新しいアルバムに貢献しているのでしょうか?

彼はサウンド面で多くのことに貢献しているよ。彼は全てが可能な限り良く聞こえるようにしてくれる。 特に、ドラムとソロのボーカルの部分でね。彼はスタジオの外と中を知っていて、いつも、彼がやらなくてもいいことまで手伝ってくれるんだ。 例えば、俺とクリスがデンマークでのミキシングに出発する前夜、ProTools(ミキシングフォーマット)用にバウンスしなくてはいけないファイルが山のようにあったんだ。 彼は俺の隣に座り、交代で2、3時間の仮眠を取り、コーヒーとレッドブルを飲みながらオーバードライブを手伝ってくれた。 彼にはそんなことをする必要は全くなかったんだけどね。本当にいい奴だよ。

- ニューアルバムは前作の“Secret of The Runes”よりもヘヴィなサウンドで、より多くのミュージシャンが参加し、今までにないサウンドであると感じました。 あなたは今後のTherion の音楽性をどのように考えていますか?

難しい質問だ!俺たちはもう次のアルバムのアイディアもコンセプトも枯渇してしまったから、次がどうなるかなんて誰にも判らないよ。 個人的には色んな方向へ手を広げていくのは構わない。へヴィな部分をよりへヴィに、ソフトな部分はよりソフトにってね。 このバンドの無限の可能性を有効に活用したいし、次回は今まで以上に俺たちバンドメンバーひとりひとりの異なった影響が取り入れられることになるだろう。 もし、俺たちの今までのCDからの曲を一枚に収めようとしたら、それは精神分裂症の音楽コレクションになるだろうね!それでもそのサウンドは何故だかTherion なんだよ。 判るだろう?これはチャレンジなんだ。ミスをしてはいけない。2枚の最新作は本当に好きだよ。でもまだまだ探求したいことはいっぱい残っているんだ。

-  あなたや、特にクリストフェルは、オフィシャルサイトのフォーラムによく出没してますね。バンドメンバー自身から、個人の見解を聞くということはファンにとって非常に 喜ばしいことだと思います。こうしてファンはより個人的なレベルでバンドに接触できるわけですが、何故、あなたは、明らかに忙しいのにも関わらず、ファンの質問 に答えたり、我々を楽しましてくれるような面白いコメントを書き込んだりするのに時間を割いてくれるのでしょうか?

そんなに多くの時間を割いているとは思わないよ。だいたい、食事をしながら見ているしね。でもフォーラムに投稿されたコメントや、皆の反応を見るのは面白いよ。 それに俺が質問に対して答えたりすることで、皆が喜んでくれるんだったらね。俺たちのCDを買ってくれて、俺が家賃を払うのを手伝ってくれている人達に対してできるのはこれくらいだよ! アルバムやライブに対する皆の正直な反応を見るのもいいことなんだ。時々「今度のアルバムは最悪だ!いったい何を考えているんだ?」っていうのも見るけど、肯定的、否定的、どちらの フィードバックも大歓迎だよ。たまにはまじめに受け取れないほど馬鹿げた書き込みもあるけどね。

- あなたと弟のヨハンが秘密裏にクリストフェルとリカルド(元ドラマー現Chimaira)でDemonoidという名前でRiders of The Apocalypse というアルバムを7月にリリースしたと聞きました。このいきさつについて教えてくれますか?またファンは何を期待すればいいでしょうか?

俺たち4人でヘヴィなスラッシュ/ブラック/デスメタルスタイルのアルバムを作ったら面白いだろうって話になったんだ。で、Therion のニューアルバムを作り始める前に、 俺とヨハンで曲を書き、クリスが詞を書き、レコーディングをしたんだ。順調に事は運んだし、本当に面白いレコーディングだったよ。音楽は Slayer から Deicide,Pantera,Satyricon,Dimmu Borgir から Nile まで色々なバンドから影響を受けているんだ。クリスは全編に渡って猛烈なデスボイスで歌っているよ。 Therion のようなサウンドを期待していたらびっくりするだろうね。クワイアも、オーケストラも、シンセもない。沢山の速くてヘヴィなギターと、骨が粉砕されるようなベース、そして強烈なドラミング! 興味があるようだったら是非チェックしてみてくれ。

- 長い間、弟であるヨハンと同じバンドで活動するということはどんな感じですか?

とても楽しいよ!俺は彼の演奏が好きだし、ミュージシャンとしても尊敬しているからポジディブなことだけだね。俺たちは全く同じタイプの音楽を楽しむから、音楽的な考え方や その他のことに対して驚くほど摩擦がないんだ。バンド以外の交遊関係でも、最も頻繁に会っているんじゃないかな。俺たちは仲がいいんだ。

- Therionで活動していないときは、どんな音楽を聴いていますか?

色んな音楽を聴いているよ!俺のCDプレーヤーには先週はJohn Coltrane, Shawn Lane, Stevie Ray Vaughan, Hendrix, Meshuggah, Neurosis, Yngwie, Racer X, Kent (swedish band), Dillinger Escape Plan, Toto, Strapping Young Lad, Thorns, Sneaker Pimpsなどが入っていたよ。

- 多くのファンがUS公演を長い間待ち望んでいます。このアルバムでのツアーでUS公演の実現はありえるでしょうか?

勿論計画はしているよ。でもどうなるかは判らないね。多分10月、11月くらいになるんじゃないかな。

- では最後に、USのファンに一言。

俺たちの音楽を聴いてくれてありがとう!ツアーで皆に会えることを楽しみにしているよ。その時は遠慮なく声をかけてくれよ!

- どうもありがとうございました。

どういたしまして!

この記事はMetal Reviewsに掲載されたものを翻訳しました。